火災保険に関する意識調査

知らないと怖い!失火法って何?

コラム2015年3月31日
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失火法という法律をご存知でしょうか?失火による類焼で隣家に損害を与えてしまった場合でも、重過失が無い限り損害賠償責任を負わなくてもよいとする法律です。この法律があることによって、火元となった場合には、賠償のための負担を負わなくて済みますが、逆に、隣家から火をもらってしまった場合には、賠償してもらうことができないということになりかねません。もし、この法律を知っていれば、隣家からの類焼の場合、自分で火災保険を準備しておかないと補償が受けられないことが想像できますが、そのことを知らずに火災保険も加入せずにいたら、大変なことになってしまいます。そこで、失火法について知っているかどうかを質問してみました。

「失火法(失火の責任に関する法律)」をご存知ですか?

  • 知っている:17
  • 知らない:83

大事な法律なのに意外と知られていない

アンケートの結果、失火法を知らないと答えた人が8割以上いました。

「失火法という名前も聞いたことが無いし、もちろん内容なんて知らないから。」
「全く知らなかった。このアンケートで初めてそんな法律があるのが分かった。」
「どの様な事かもわかりません、言葉も始めてみました。どのようなことでしょう?」
「なんとなくありそうな名前の法律ですが、はじめて聞きましたし、これまで聞いたことはないです。」
「初めて聞いた言葉ですね。どういう法律なのか興味がありますね。失火ってあまり責任がないような気がしますね。」

失火法を知らないという回答には、内容がわからないという意見よりも、失火法という名前自体を初めて聞いたという意見が多く見られました。そのため、内容を把握している人はほとんど見られないという結果になっています。また、失火という言葉のイメージから、あまり責任があるように感じられないという声も聞かれました。

法律があることだけ知っているという人も

一方、失火法を知っていると答えた人は2割にも満たない17人だけでした。

「加害者に重大な過失がなければ、近隣の家を燃やしてしまった場合でも補償の義務はない法律。」
「最近テレビでやっていたのでなんとなく知っています。失火した時重過失でない場合は賠償金を払わなくてもいいらしいですね。」
「マンションや、アパートは、この法律があるので、火災保険に加入しなければ入居できない所が多いと聞いたことがあります。」
「そのような法律があるのは知っていましたが、詳しいことは知りません。」

失火法を知っているという回答には、きちんと内容を把握しているものだけでなく、失火法という法律があることは知っているけれど、内容はわからないという意見も含まれていました。そのため、本当に失火法を理解している人はほんのわずかに過ぎないことが伺われます。また、「重過失が無ければ隣家を燃やしてしまっても補償しなくてもいい」と捉えている人が多く、隣家からの火が燃え移って自宅が燃えた時のことを想定している人はほとんどいないようでした。

実は知らないと大変なことになる失火法

今回のアンケートから、失火法を正しく知っている人がほとんどいないということが感じられました。知らない人が大半だった上に、知っていると答えていても、内容を把握していない人が含まれています。また、自分が失火した時のことだけを想定し、近隣からの類焼によって自宅が被害を受けるケースは想定していない人が多かったことから、知っていることが火災保険の備えにはつながっていない様子が伺われました。実は、隣家から燃え移った火によって自宅が被った被害は、この法律のために賠償されないことが多いのです。そのため、自分で火災保険を備えておかないと、いざというとき泣き寝入りすることにもなりかねません。そのような事態を避けるためにも、今回失火法を知ったことをきっかけに、火災保険への加入や見直しを検討してはいかがでしょうか。

  • 調査地域:全国
  • 調査対象:年齢不問・男女
  • 調査期間:2015年02月24日~03月10日
  • 有効回答数:100サンプル
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