火災保険に関する意識調査

地震保険は重要?火災保険で補えない部分も

コラム2015年2月9日
このエントリーをはてなブックマークに追加

地震に対する備えは地震が多い日本だけに重要なものであると言えるでしょう。
クローズアップされたのは、東日本大震災がキッカケではないでしょうか。これまでは火災保険だけでいいと思っていた方も、今までの感覚ではなく地震保険の必要性を感じる方も増えているとか。
そこで、自宅の地震に対する対応はどうしているのかをアンケートで調査してみました。

ご自宅が「地震」で被災した際に、ご自宅を再建する費用の捻出方法としてどのような方法をご準備されていますか?

  • 地震保険(補償額は最大で火災保険の50%):25
  • 共済などの地震保険以外の補償:4
  • 貯蓄やその他金融資産:22
  • 特に準備はしていない:46
  • その他:3

まだ他人事?火災保険は加入しても地震に対する意識は高くない

アンケートの結果、「特に準備はしていない」が最も多くなり、その詳細は以下のとおりです。

「特に準備はしていないですが、いざとなったら貯金や、銀行から借りたりすると思います」
「今住んでいるのはただの賃貸アパートなので特に準備はしていません」
「比較的安全な地盤の地域に住んでいることもあり、特に準備はしていない」
「地震で被災したとして、まず、家を再建するかどうかもわからないですし、お金に余裕があるわけでもないので特に準備はしていません」

このように、自分の住んでいるところは安全だ、貯金をくずす、銀行から借りるなどと考えているようです。また、賃貸なので準備していないという回答もありました。
地震に対する備えが重要視されている一方で、実際に準備をしていない方が半数近いことが分かりました。火災保険への加入は殆どの方がしているのに対し、地震保険などの加入をして地震に備えるという認識は薄いのかもしれませんね。

地震保険で対策している人が2割超!

一方、「地震保険(補償額は最大火災保険の50%)」を選択した人が25人、次いで貯蓄やその他金融資産が22人と何らかの対策を取っているようです。

「子供が二人おり教育費がかさむため、再建費用を積み立てることは困難なので、せめて保険をかけておこうと思ったから」
「このようなときに保険があるのではないでしょうか?最大限に利用できるものはしなくては」
「最近は地震が恐いので地震保険に入ったので、保険を使って生活を立て直すと思います」
「東日本大震災が起こる前から加入していたが、災害後、さらに地震保険の必要性を感じた。火災保険では対応できないので入っておくべきだ」
「今あるお金から少しですが貯蓄をしていますがたぶん足りません」

このように、リスク管理を考えて保険に加入している方もいます。火災保険だけでは対応できない場合があることが知られるようになり、地震保険の重要性についての認知度は皮肉にも東日本大震災が契機となって広がったとの見方ができるでしょう。貯蓄や金融資産を含めると約半数の方が何らかの備えをしていることが分かりました。

地震による損害は火災保険だけではカバーできない

今回のアンケートでは、地震で被災した際に自宅を再建する費用の捻出方法として、特に準備をしていない方が半数近くと多くなりましたが、その一方で地震保険(補償額は最大で火災保険の50%)に加入している人は全体の25%いました。少ないようにも感じますが、対策をしている方の2人に1人は地震保険へ加入していることであり、その割合は決して少なくありません。やはり、その重要性を改めて感じているのかもしれません。
大規模な地震が起きて住まいが損壊した場合は火災保険ではカバーしきれない部分がありますので、地震保険の加入も選択肢に入れて保険の見直しをするのが良いのかもしれませんね。

  • 調査地域:全国
  • 調査対象:年齢不問・男女
  • 調査期間:2015年1月9日~1月13日
  • 有効回答数:100サンプル
このエントリーをはてなブックマークに追加