火災保険に関する意識調査

3匹の子豚の家はそれぞれ保険料が違う!

コラム2015年3月31日
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建物に掛ける火災保険の保険料が、建物の構造によって違うということをご存知でしょうか?わかりやすく例えるなら3匹の子豚の兄弟の家。それぞれわらと木とレンガでできていますが、もしこの3軒に同じ保険金額の火災保険を掛けるとしたら、強度や燃えやすさが違うため、保険料が違ってくるのです。このような具体的な話をすると理解しやすい保険料の差ですが、果たしてこのことを知っている人は、どれくらいいるのでしょうか?アンケートを取って調べてみました。

建物の構造(コンクリート造、木造等)によって火災保険の保険料が変わることをご存知ですか?

  • 知っている:61
  • 知らない:39

構造による保険料の違いを知っている人が約6割

今回のアンケートでは、建物の構造によって保険料に違いがあることを知っている人が約6割という結果になりました。

「木造と鉄筋では、危険度が違うので、同じ保険料では合理的ではないと思いました。」
「建物自体が燃えやすいか(火災になりやすいか)という違いもあるし、近隣に及ぼす影響も違うから保険料が違うのも当然。」
「木造建築のほうが火災で全焼しやすいので、保険料がそれだけ高いということです。」
「知っています。前回火災保険を見直す際に聞かされました。燃えにくい建物の場合は保険料が低いということだと思います。」

建物の構造によって保険料が違うことを知っているという回答には、具体的な理由が挙げられている例が多く見られました。建物が燃えにくい素材で造られていれば保険料が安く、燃えやすい素材で造られていれば高くなることが詳しく書かれている例もあり、リスクの差によって保険料に違いがあることを当然と捉えている様子が伺われました。

知らない人も意外と多く約4割

一方、知らないと答えた人も意外と多く、約4割となりました。

「評価額でなく建物の構造による保険料の違いがあるとは知りませんでした。」
「建物の構造で保険料がかわることは知りませんでした。今まで気にしたこともありませんでした。」
「知りませんでしたが、なんとなく見当はつきます。木造住宅のほうが保険料は高いのでしょうか。」
「詳しくは知りませんが、やっぱり耐火構造であるかどうかで、火災のリスクが変わってくるので、保険料も変わると思います。」

火災保険の保険料が建物の構造によって違うということを知らなかったという回答の中には、知らないながらも、質問文の中に「コンクリート造」と「木造」という文字を目にしたことから、どのような理由によるのかを想像した様子が伺われるものが多く見られました。また、構造による違いを気にしたことがないという意見もありました。

「燃えにくければ保険料が安い」はわかりやすい

今回のアンケートの結果から、多くの人が建物の構造により、保険料に違いがあることを知っており、これまで知らなかった人も含め、ほとんどの人が違いがあることを納得できている様子が伺われました。それは、燃えやすければ火災が発生するリスクが高いため保険料が高くなり、リスクが低ければ保険料も安くなるという理由が理解しやすいからかもしれません。ただし、木造と言っても、全てが同じではありません。木造の建物でも耐火対策が取られている物は通常の木造建築の建物よりも保険料が割引になる場合もあります。この機会にご加入されている火災保険について、一度確認されてはいかがでしょうか。

  • 調査地域:全国
  • 調査対象:年齢不問・男女
  • 調査期間:2015年02月24日~03月10日
  • 有効回答数:100サンプル
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